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2019年10月11日金曜日

映画「青い山脈」あらすじはアレ?内容の感想と女優さんの話


「青い山脈」



この歌を知る人も少なくなった(?)令和。



映画「青い山脈」の感想です。




何度も映画化されてますが・・・



昭和24年(1949年)版の話。


戦後まだ4年!


この作品を鑑賞する時の重要ポイントです。



「古典的名作」ポジションの作品ですが、ずっと見るの後回しにしてました。


しかし、見ちゃいました。






結果、強烈な印象を受けたのは




女優さんの魅力



・・・私の映画感想文ってコレばっかりなんですけど。







作品のあらすじ



戦後まもない封建的な某地方都市で戦後民主主義の具現化のような教師が古い価値観と戦う・・・


「夏目漱石先生の「坊ちゃん」やないかーい!」


みんな同じ突っ込みする所ですね。


時代と場所は違いますが・・・


敵キャラ設定なんか、結構そのまんまだったりします。


・・・



「坊ちゃん」と大きく異なるのは(ここ重要)



女性教師



しかも演じるのが


原 節子様!




はい「青い山脈」の勝ち!


・・・漱石先生激おこ




原節子様の素晴らしさについては、今更私が語るまでもありませんが、特に・・・


教師役ってのが良いですよね。


何が?







物語の中心になる女学生役は・・・



杉 葉子さん


最近訃報を見て驚きました(90歳!)


正直、御存命だった事を知りませんでした。





スラリとした長身、伸び伸びした肢体。


臆せずはっきりした物言い


当時の観客にとっては正に「新時代」の象徴だったようです。受けた衝撃は、後世の観客には共有できないと思います。これですね、いわゆる1つの・・・





ジェネレーション・ギャップ



作品自体が、このギャップの塊






原節子さんVSアーリー昭和20年代女子学生たち



この対立の構図の中身が実感できません。


今の視点で考えれば、他愛ない「偽ラブレター」事件が、なんか個人とか国家とか大事になって、父兄理事会開催までエスカレート





JK達の外見は意外と時代を感じさせませんが、中身は全然別モノ



「何故、君ら、そんな事にそこまで怒ったり泣いたりするの?」


正直、戸惑います。


ハンカチ噛んで悔し泣きする子までいます。


「ツライの~」


・・・笑う所じゃないから。


ガチでマジだから。




ここで、当時を経験した方の話を・・・



『その頃、早稲田大学の一年生だった私は、二回とも朝の上映に池袋の封切館に駆けつけ、ようやく席を見つけ、立錐の余地もない超満員のなかで夢中になって画面に吸い寄せられていた。
 こんなにも明るく、さわやかで、しかも甘いムードを発散させた青春が、日本にも存在し得るのだろうか、というのが、我々の率直な驚きであり、感動であった。』
(「日本映画俳優全史 女優編」猪俣勝人 田山力哉 現代教養文庫 109ページ) 

公開当時19歳の田山力哉さんの思い出印象です。

興行的に大成功した作品なんですね。しかし・・・

この驚き、感動は理解共有できません



もう一人オンタイム経験者


増淵健さん


『『青い山脈』で杉葉子を見た時、最初に思ったのは、こんなひとが今日までどこにひそんでいたのだろう、ということだった。彼女が狭い防空壕に長い脚をもて余しながら座っている姿を想像した。平和の知らせとともに壕から這い出してくる杉は、モンペではなくスカートをはいていた・・・
 ことほどさように、杉は平和の訪れを文字通り身をもって示してくれた。中でも、彼女のスラリとのびた脚は、戦中のモンペ姿に慣れた目にとって、見れど見飽きぬ絶景だった』(「大アンケートによる わが青春のアイドル 女優 ベスト150」文藝春秋編 155ページ)


公開当時、増淵健さん18歳。


モンペ


「なにそれ?おいしいの?」


冗談じゃなく、そんなリアクションが返ってきそうな令和


「モン・ペって、ちょっとビターなショコラだよ」


10人に1人くらい信じるかもしれない令和




「防空壕」


このワードも通用しない令和?


・・・私、子供の頃


「ボークー号」


こんなネーミングのカッチョいいマシンの事だと思ってました。



「そないな奴はおらんやろぉ」


だから、いました。それはともかく・・・


「スカートからスラリと伸びた脚が平和の象徴」


コレも今の日本人には共有できない感覚ですよね・・・




それが当り前だと思ってますけど



平和に感謝!




最期に重要な発見報告



昭和24年に誕生してました



メガネっ娘



ハイスペックです。




お下げ


セーラー服




外装のみならずキャラ設定も高レベル


一見おとなしそうだけど実はしっかり者


ここぞという時はグイグイくるタイプ



おんぶおねだり


おんぶ状態でクイズしちゃうぞ(当時流行った「十の扉」とか言う奴?)



脚本家、天才か?



浴衣姿でデカすぎるリボンを髪に付けて


「リボンが歩いてるのかと思った」


こんな突っ込みされます(小柄)


脚本家、天才だろ。





ここら辺はジェネレーション・ギャップ・ゼロ


演じるは・・・


若山セツ子さん


メガネ外したら超美少女でビックリ


この定番パターンはありませんでした。


メガネ有りでの魅力を描く作品だからOK。メガネ無し出演の他作品でも魅力振りまいておられたようですが・・・(意味あり3点リード)




忘れてはいけないのは




木暮実千代さん


若山セツ子さんのお姉さん役


最初、親子かと思いました


老けて見えると言うわけではなく



貫禄のせい



自称「大和撫子」





気っ風の良い芸者さんを具現化したらこうなった


完璧


「坊ちゃん」で言えば山嵐?


威勢の良さだけでなく哀しみも見せるのが名優


この役、某大女優様が演じるはずだったという説を聞いた事がありますが、個人的には


木暮実千代さんで良かった!



「木暮若山姉妹最高!」




オリジナル「青い山脈」とは、そんな映画です


・・・


若山セツ子さん可愛かったと思ってる猫着ぐるみ姉妹の姉の前にはデカ猫氏と玉猫どんの「猫の山脈」

 
















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