｢男と女｣
1966年フランス映画
恋愛映画の古典的名作と言われてます。高く評価されてるのは知ってましたが・・・
スルーしてました。
理由は明確。
フランス映画
恋愛モノ
個人的には、映画回避2大条件だから。
逆に、この２つが・・・
食いつきポイント
そういう方も多いのでしょう。
私は、そちら側の人間ではありません。
香港 ノワール
東宝 特撮
アメリカ 飛行機
・・・こういう要素に食いつく側の人間です。
フランス映画ではフィルム・ノワールは好きですけど（メルヴィルとドロンの「サムライ」は傑作。あのオチ、日本のあるドラマで・・・）
｢恋愛、フランス、こんな要素に惹かれる感性は間違っちゃいない。いつかは、その道を歩む事ができれば良いと思う｣
・・・｢男たちの挽歌｣の名セリフのパロディだと分かった貴方
こちら側の人？
私自身は、もう引き返せない所まで来てしまったようですが（自覚）
遅まきながら、押さえとくか映画史の一部として
そう思い、気が重いながらも歴史の勉強のつもりで
「男と女」
見たら驚いた
確かに恋愛映画ですけど・・・
設定と道具立てが超意外
男女ともに子持ちで配偶者亡くした子持ち
そこは、どうでもいい
女はスタントマンの夫を亡くした映画スクリプター
演じるはアヌーク・エーメ。
亡き夫絡みの回想で派手なアクション・シーン
まず、これが意外。
そして・・・
男
演じるはジャン（フランスの有名俳優。名前長いので略）
この男、自分は助手席に座って息子（７～８歳）に車のステアリング握らせて公道を走らせる
いきなり、こんなリスキーな行為で観客を唖然とさせますが
まず私的に驚いたのは、その車が
マスタング！
カッコいい（個人的嗜好。ちなみにペーパードライバー）
フランス人って言語はじめ自国モノ大好き、外国モノ嫌い
そういうイメージなので（偏見）
車が出てくるにしてもフランス国産車かと思ってたら、まさかの
アメ車。
しかもマスタングとは・・・
ジャンはテスト・ドライバーかつカーレーサーという
まるで中学生男子が考えたカッコいいキャラ設定。
マスタングに度肝抜かれてたらまだ序の口
サーキットで車をテストするシーンで登場するのが・・・
GT40！！
カッコ良すぎ。
排気音最高
ペーパードライバーも大興奮。
マスタングもGT40もフォードですね。
アメリカの､あの手の車って実用的ではないけど
映画のキャラとしては最高だと思います。
単なる機械ではなく
めっちゃキャラ立ちしてる奴
男はレーサーなので当然レース・シーンあり。
ルマン24時間レース
モンテカルロ・ラリー
特に後者でのマスタング激走シーンは完全にカーアクション映画です。
・・・
恋愛映画なんですけどね。
この視点で見ると
・・・よく分かりません
映像はキレイだしハッとさせられるような画があったりするのですが・・・
終盤、アヌーク・エーメの微妙な表情の演技が凄い
これ定番褒めポイントみたいですけど
・・・ですね。
でも、そこからのあのラストに何故繋がるのか分からない。
駅まで移動する僅かの時間に起きた
彼女の心理の変化の理由
分からない
何故分からないのか？
それは､お前が「男と女」側の人間じゃないから。
「キル・ビル」見て喜んでる側の奴だから
・・・
分かってた事ですけど、あらためて現実突きつけられちゃいました。
・・・ジミーウォング先生の映画でも見て元気出そう（現実逃避）
この映画見た後テーマ曲がしばらく頭の中で流れてました。
この映画のサントラって事知らなくても、どっかで聞いた、って人多いと思います。（私がそう）
作品の空気にはピッタリな曲。
ダバダバダ・・・
個人的には人間椅子の「無情のスキャット」側の人間です
あれはシャバダバ。
猫好きとしてはジャコメッティって人（彫刻家なんですね。知りませんでした）の好感度アップ。
マスタングとダッジがサンフランシスコでバトルする「ブリット」
この映画の2年後なんですね。
スティーブ・マックイーン「男と女」見て
「俺だったらもっと凄い事やってやるぜ！」
こんな風にレーサー魂に点火されたのでしょうか？
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| 某社製GT40大スケールモデルの写真撮ろうとする猫着ぐるみ姉妹の姉。猫パンチ繰り出そうとしてるデカ猫氏。 |
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