「アンダー・ザ・ドーム」
スティーヴン・キングの長編小説です
面白い
最近読み返したのですが同じ感想でした。(ちなみに初読から5、6年経って、面白かったという印象だけ残ってて細かい所ほぼ忘れてたので、まるで初めて読むように楽しめました。頭脳記憶力明晰じゃなくても良い事あるんですね)
正にエンタメ小説界のキングGJ。揺るぎなき重鎮。
リアルに重い
・・・この本の単行本が物理的に(経済的にも・・・)
重い奴と軽い奴。なぜ、こうなったのかは後ほど |
時は現代
舞台はアメリカメイン州の小さな町(キングファン的にはキターですよね)
突如出現した謎のドームによって外部とは隔絶された状況になって巻き起こるあれやこれや
シチュエーション自体大問題
しかも
訳有り登場人物多数
訳有りどころか文明社会の人間として超えてはならない一線またいじゃった人も・・・
そんな人々が外部とは遮断されたら
ヤバい事なるの必至
しかもキング様、そういうの書かせたら天下一品の職人
アカン人達+ヤバい状況×キング様の職人技=
面白い(2度目)
勿論、マトモに生きてる人の方が多い訳ですが、その結果
アカン人達との間に対立、衝突が生じます
リアルだったら悲惨な状況ですが、小説としては
面白い(3度目)
読みながら、この先どうなるのか気になって仕方ない作品。
途中で止められません
ここで問題発生
「アタシ、本って文庫化されてから読む人じゃないですかぁ」
・・・
理由は明確。例えば、この作品の場合
単行本 上下 約3000円×2=6000円
文庫本 4冊 約800円×4=3200円
まだ2冊(単行本上巻分)しか文庫化されてない時、手を出してしまったが故に悲劇発生
早く続き読みたい
残り2冊文庫化待てない
人気本だから図書館にない
人気本だから古書でもダンピングされてない
やむなく単行本の下巻大枚3000円はたいてゲット
いっきに文庫化しないという出版社の営業にまんまとヤラレマシタね・・・
3000円くらいでピーピー言うなよ?
・・・スミマセン。生まれてきて。
ま、そのくらい面白い(4度目)って事です。
アカン人のボスが気になるんですけど・・・
ある人を思い浮かべてしまいました
あの大統領。
当て書き?
いや、考えすぎでしょう。
でも、読みながら私の脳内スクリーン上で色々活躍されていたのは、あの方でした。
文句なしに面白い作品ですが個人的には「ちょっと?」という部分もあります。
それは最後の最後に顕在化するだけなのですが・・・
ドームの正体
どうしてああなったのか?
ま、仮説として語られるだけなんですけど、個人的には納得できませんでした。
あと気になったのは・・・
犬の描き方
これきっと犬好きにはタマラン犬萌え描写なんだろうな
そう感じる所多々。
例えば
『アリス・アップルトンは床に座って、〈フィグニュートンズ〉のかけらをジャーマンシェパードのクローヴァーに与えていた。クローヴァーはおやつをもらう合間に、〝ぼくが鼻づらを-あなたの足首にのっけてるのは-ぼくがあなたの-いちばんの友だちだからだよ〟という昔ながらの犬の習慣を実行していた』(「アンダー・ザ・ドーム2」スティーヴン・キング 白石朗訳308ページ)
私は猫派猫党猫原理主義者なのですが
だからこそ敏感に気づくのかも知れません
ちなみに、この作品、結構犬は重要な役割を果たします
しかし、猫は極めて不愉快許しがたい行為の思い出話として登場します。
ここが、個人的にはこの作品の唯一の不満な部分です。(ドームの正体云々は不満という程ではない)
作品は面白いけど単行本は色々な意味で重いと思ってる猫着ぐるみ姉妹の姉。物理的に重いデカ猫氏。割と重いけど身軽な玉猫どん。 |
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