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2019年5月24日金曜日

おすすめアクション香港映画「狼 男たちの挽歌最終章」ネタバレ感想。ジョン・ウー先生の道徳授業。


「狼 男たちの挽歌最終章」


1990年 香港映画

傑作です!


監督はジョン・ウー校長

映画秘宝が付けた(?)この肩書き、ピッタリだと思います。




犯罪者は例え善良な面を持っていても赦されてはならない。



ジョン・ウー先生の倫理道徳観が込められた作品ですが・・・

エンタメ作品としての完成度が高すぎるので伝わりにくいかも知れません。

でも、それがジョン・ウー先生が作品に込めたメッセージです(多分)





主役はチョウ・ユンファ


「仕事中」に・・・

酒場の歌姫 サリー・イップに失明寸前の大怪我を負わせてしまいます。

で、刑事と言えば、このお方、ダニー・リーが登場。

責任を感じ、サリーの目を治そうとするチョウ・ユンファ

やがて2人の間に或る感情が生まれ・・・(お約束)


チョウ・ユンファとダニーリー

追う者追われる者の間にも奇妙な友情めいたモノが・・・(これも外せませんよね)


この3人に用意される最後の舞台は

教会キター!

鳩も飛びます飛びます!

ラスボスは、この方。

80年代以降の香港映画悪役カタキ役キャスティング率80パーセント(個人的イメージ)

シン・フィオン!




ジョン・ウー先生と言えば


決めショットの超絶カッコ良さ!


この作品でも要所要所でバチバチに決まってます。


で、私は思わず呟いてしまいます


「・・・カッコエエ」



本作品に於ける個人的ベスト決めショットは



ダニー・リーとチョウ・ユンファが対峙している所に

目が見えないサリーイップが何も知らずに入りこむシーン

静かな、しかし緊張感張り詰める膠着状態を破るのは・・・

ダニーリーの相棒先輩刑事

「男たちの挽歌」ⅠとⅡで侠気を具現化したようなキャラを演じてた人です。

そして






ニャー


・・・


コレ某天才落語家さん仰るところの



緊張と緩和


・・・


シリアスなシーンで手に汗握ってたら猫登場して笑ってしまう猫着ぐるみ姉妹の姉。







この闖入者によって生じた変化を利用してチョウ・ユンファは、その場を逃れます。

しかし、結局

チョウ・ユンファ、ダニーリー、サリーイップの3人はシン・フィオン扮する黒社会のボス(ユンファの雇い主)、その手下たちと対決せざるを得ない展開に。


シン・フィオン


香港映画の悪役で一番有名な人だと思いますが2009年にお亡くなりになってるんですね。

日本版Wikiは存在しませんが、当時キネマ旬報に訃報が載っていたのを覚えています。

「香港電影城3 香港銀幕特急」(冬門稔弍・他 小学館)

このマニアックな(褒め言葉)ムック本に貴重なインタビューが掲載されています。

「狼」について曰く

『アレは映画のなかでやけどの特殊メイクをしたんだけどなー、それで肌があれちまってな、ものすごく。特殊メイクがいらないほどの凄い顔になっちまってよ、本当に怖い怖い(全然笑ってない~冗談ではないらしい)』(30ページ)

そんな苦労があったんですね・・・



結局、誰も救われないラスト


チョウ・ユンファは因果応報だとしても

サリーさん可哀想・・・



この映画で特筆すべきは


オープニング

ジョン・ウー美学満載の世界観に神編集

そして、サリーさんの歌う(本職歌手)

「淺夢一生」


超名曲!


ホントは、こんな映画の見方をするべきではないのですが

サリーさんが目の前で発砲される所までDVDで10回以上見てます。

映画全体としては5回


これからも、この数は増える事でしょう。









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