「ガンジス川でバタフライ」
インパクトあるタイトルです。
組み合わせの効果って奴ですよね。
同名体験記まず有りきなのですが、今回語りたいのは
2007年のTVドラマ版です。
内容は、タイトル通り
「ガンジス川でバタフライ」する話です。
衛生面から言ってもリスキーな話ですよね。
劇中では「罰ゲーム」呼ばわりされますが
そんなレベル超えてると思います。
しかし、実行するのが男なら
「大丈夫か?」
そう思うだけで、わざわざ見たいとは思いません(私は)
しかし、やるのは若い女性(設定は就活中の女子大生)
しかも演じるのが
長澤まさみ様
これは見るしかないですよね(特に私は)
しかし、冷静に考えれば
「カメラを止めるな!」の女優のセリフじゃありませんが、リスキーな撮影は
「事務所的にNG」ですよね。
2007年と言えば、長澤まさみ様は芳紀20歳の大人気美人女優。
ホントにガンジス川で泳ぐわけないじゃん。しかも劇場用映画でもないんだし。
そんなの当たり前。あまり期待しちゃダメ。
きっとバタフライ・シーンはセット撮影か別の場所でしょ。
泳いでるシーンは吹き替えとか。
そんな軽い気持ちでDVD再生した私は
自分の浅はかさに恥じ入って穴があったら入りたい思いにさいなまれる事になりました。
長澤まさみ様凄いです。
以下は未見の人は読まない事をお勧めします。
脚本は宮藤官九郎さんです。
長澤まさみさん演じる就活中の女子大生がガンジス川でバタフライするに至るまでの話がテンポよく描かれます。
基本、コミカルなテイストなのですが
貧困やカースト制度などインドの抱える深刻な問題も、長澤さん目線から押さえられています。
インド・ロケは、気候のせいで、それ自体が過酷だと思いますが
長澤まさみ様は
安宿のトイレで「紙がない!」と絶叫したり・・・
インドと言えば放し飼いの牛ですが(?)
牛糞踏んづけたり(サンダルで)
ま、これは泥で作ったダミーにせよ・・・
衆人環視(全員インド人)の中、草むらにしゃがみ、生物なら全て避けられない生理現象を解消する側になったり
インドのお祭り(?)で、水鉄砲で色つきの水を掛け合う風習に巻き込まれ、全身びしょびしょで・・・
顔みどり色になります。
このシーン、水鉄砲で攻撃してくるインドのお子様達は、相手が誰でどういうポジションの人間なのか知らないので、容赦や遠慮とは無縁です。
この水撃戦の後で長澤まさみ様は、絵の具を井戸水で洗い流し
完全スッピンになりますが
全くなんの問題もありません。
流石です。
更に、首に大ヘビ巻いたりとか
しかし、これら、ある意味「アイアムアヒーロー」以上に過激で衝撃的な描写すら前振りに過ぎず、本当に
「ガンジス川でバタフライ」実行
ガチで。
長澤まさみ様本人が・・・
ガンジス川に飛び込む所は
まるで、ジャッキー・チェンの「プロジェクトA」の時計塔飛び降りシーンのように
複数カメラ押さえ、スロー再生です。
「時計塔から落下」
「ガンジス川で泳ぐ」
どちらも自分ではやりたくないし出来ないという点に於いて、私にとっては同レベルの偉業です。
しかも、ただ泳ぐのではなく
バタフライ。
Wikiによれば、水泳指導は元日本代表の井本直歩子さん。
見事、その指導の結果が発揮されています。
劇中、「ガンジス川で沐浴したり泳いだりしないで下さい」
こんな宿の注意書き(日本語)が提示されます。
そんな事をしようとする日本人がいて
それはやったらマズいから注意喚起してる
そういう事ですよね?
撮影後、長澤さんは一週間入院したそうですが
こんなドラマがあった事自体忘れ去られつつありますよね・・・
勿体ない話だと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿