聲の形
アニメ映画の感想です。
京都アニメーション製作。
原作は未読。
京都アニメーションが、あんな悲劇に見舞われ(数日前に記事にしました)
世界中に支持するファンがいる事を実感して(勿論、こんな形で認識したくはなかった)
「けいおん!」と「涼宮ハルヒの消失」しか見てない俺って情弱?
そう思い、とりあえず、この作品見ました。
見終わった後、ネットで評価チェック
基本、絶賛されてるんですね・・・
町山智浩さんが批判的な意見表明したら猛バッシングされそうで・・・
怖
作品世界の優しさには浸るのに、実生活では攻撃的になる人達・・・
西宮さんが見たらドン引きしますよ。
男子高校生石田君が小6の時に虐めてた耳の不自由な女の子、西宮さん(萌え系美少女)とラブラブになる話
・・・
リアリティなくなくない?
リアリティと言えば、石田君の母親。
電話一本の情報で、西宮さんの母親に全面謝罪
それどころか170万円(冒頭、石田君が母親に返そうとしてたの、補聴器代なんですね。Wikiのあらすじ見て分かった奴・・・)賠償!
170万円
全日制高校生が学校行きながらバイトして3年かかってギリ稼げるかどうかの大金ですよね・・・
ここらへんは原作では、もっと説得力ある描き方されてるのでしょうか?
ジャージ眼鏡男性教師の西宮さんへの態度も疑問
本当なら、内心「こんな子が俺のクラスに来やがってウザ」そう思ってるにせよ、いや、そう思ってるからこそ、あんな問題になりかねないリスキーな対応しないのでは?
親からクレームきたら、ウザいっしょ
いかにもな悪役キャラって感じ。
あと、リアリティと言えば石田君モテモテなのが・・・
「そこまでだ!」
「いきなり誰だ、お前?ひょっとして・・・」
「・・・それ以上醜態を晒さないで下さい」
(こっちの質問スルーかよ)「どういう意味だよ?」
「世間一般的には、小6の時、虐めてた女の子が某みくる似の萌え系美少女JKに成長してて、しかも数年ぶりに再会して相思相愛になっちゃうってのは、良くある事なんですよ!」
「・・・」
「同じく、イケてるミニスカJKが自転車の荷台にまたがって体密着させてきて、どっか遊びに行こーよとかオファーしてくるのも、良くある事なんです!」
「・・・いや、しかし」
「シャーラップ!ネットで、この映画について検索しても、同じ疑問を抱いてた人はいなかったでしょ」
「・・・」
「みんなにとっては当り前。でも君にとっては違う。それが現実」
「・・・」
「でも・・・そんな奴だっていても良いと思うよ」
「・・・そうか、みんなにとってはアレが普通。そこ気になる俺は・・・」
「もういいから。涙拭いて。ほらハンカチ」
「・・・ありがとう」
「何言ってるんだよ。心の親友じゃないか」
「グス・・・やっぱり長束君なんだね」
・・・
耳が聞こえない
この文字通り不自由な面、原作ではもっと描かれてるのでしょうか?
映画では、そこオミットしたのでしょうか?
正直、耳聞こえないという設定の必然性あまり感じられません
小6の時の虐め。
見てて不愉快ですけど、珍しくない事(だから良いって言ってる訳じゃないですよ。勿論)
西宮さん、あのルックス、性格では
耳の事、関係無く
虐めの対象になる危険性高いですよね。(勿論、だから仕方ないって訳ではない)
「全部私が悪いんです」
・・・この西宮さんの性格って耳とは関係無いですよね
耳のせいで、あんな考え方をするようになるモノなのでしょうか?
この作品、西宮さんが美少女だから成立してますよね?
西宮さんが剛田君の妹みたいなキャラだったら、石田君と彼女の再会はないまま、或いは「小6の時はゴメン」そう一言謝って終了。その後、二人は、それぞれの人生を歩み、一生出会う事はありませんでした。
そうなってますよね。
西宮さんの性格も、キャラから逆算して設定されてる気がします。
石田君が萌えるように
西宮さんが不自由な言葉を必死で発する場面、あれも結局
萌えポイントになってますよね。
あの外見、キャラ設定のお陰で
石田君、マンションのベランダから転落(結果的に身を挺して西宮さんを救うという形)
どう考えてもアウトな落ち方してるのに
下が川でセーフ。
入院中の病院から抜け出して西宮さんと出会い
告白しますけど
体のチューブ抜いたら警告音とか鳴るでしょうし、病院には夜警さんいるから外に出るなんてムリムリ
最後は・・・
「エヴァンゲリオン」TV版最終話「オメデトウ、オメデトウ」パチパチ
「そうか、僕は、ここに居てもイインダネ」
これに匹敵する急展開でメデタシメデタシ
長束君のルックスは残念な事になってるのに、石田君自身は今風ちょいイケ高校生だし・・・
・・・全部石田君の願望じゃね?
冒頭、石田君自ら人生に終止符を打とうとして未遂に終わる描写がありますけど
実は全て・・・
石田君が橋から身を投げて川面に叩きつけられまでの僅かな時間に脳裏に浮かんだ願望妄想
だから・・・
リアリティがない
石田君にとって都合良く心地良い世界
「それ、ロベール・アンリコの「ふくろうの河」ですね」
「長束君も映画好きだったよね。原作はアンブローズ・ビアスの「アウル・クリーク橋の一事件」「ジパング」の佐竹一尉の殉職シーンでも・・・」
「もう止めなよ」
「・・・」
「常にみんなと同じ感想を持つ事ないよ。でもさ、素直に感動する事も必要だとは思うよ」
「・・・長束君」
「あんまり、ひねくれた見方ばかりしてちゃダメだよ。本当の友達だからこそ言うけど・・・」
「勝手に友達面するな!」
ネットで調べた感想と自分の意見の乖離に直面する猫着ぐるみ姉妹の姉。何か検索してる(?)デカ猫氏。現実に体動かすのが好きな玉猫どん。 |
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