プライバシーポリシー

2019年7月23日火曜日

映画「ゴジラ」1954感想。エンディングに思った事


ゴジラ



日本発サブカルが世界を席巻して久しいですよね。

その第一号?


最近、ハリウッド版が公開されてましたよね、確か。


見てません。


「シン・ゴジラ」


これ一作のみでした。ゴジラ・シリーズで見たのは。


・・・


日本人としてこれではいけない(何が?)


そう思い、とりあえず原点をチェックする事にしました。



「ゴジラ」第一作(1954年)の感想



戦争の匂い濃厚


これが、まずプンとキマシタ。そんな時代。


まだ戦後10年経ってなかったから当然ですよね。


セリフの端々にそれをリアルに感じますし、救護所の空気とか今では醸し出せないんじゃないかと思います。

それは良い事ですよね。




若き日の菅井きんさん扮する女性議員がカッコ良かったです。


戦後、女性の権利が欧米基準に引き上げられた。


それを象徴するようなキャラクターです。これも時代を感じさせます。



不穏な空気を漂わせるだけでゴジラ自身は中々姿を見せないのが良いです。


しかし、大戸島での初登場シーン見て思いました。



ゴジラ可愛い



公開当時の観客にとっては恐怖の具現化だったのかも知れませんが


令和時代に初代ゴジラとファーストコンタクトした者の正直な感想


ゴジラ可愛い(2度言いました)



しかし、その後の暴れっぷりは東宝特撮スタッフのスキル炸裂も相まって


怖!


ファースト・カットの可愛さはギャップ狙い?


違いますね(断定)


船やM1919や戦車や高圧電流攻撃は力で蹴散らすゴジラ。

F86F (D型も混じってましたね)の空からのロケット弾攻撃にもダメージを受ける事はありませんが

一機も撃墜できない。

空自喪失機数ゼロ


リアル!


時速数百キロで飛ぶ飛行機を熱線(?)で捕捉できるとしたら

どんだけ高性能の火器管制装置積んでるの

そういう話ですよね。



俳優さんについて



宝田明さん、平田昭彦さんの端正な容貌は正に東宝ニューフェイス

志村喬さんの渋さ重み存在感はさすが明治男

でも個人的には


河内桃子さん


この方に心奪われました


可憐しかし凜として毅然

匂い立つ気品



神が伝統的日本人女性像と戦後の新しい女性像を融合させて人の形で具現化した


そんな感じ(伝わらない)




ラスト感動しつつ思った事



「続編作らんで良かったやん」


ま、志村喬さんが事実上予告してますし資本主義社会のルールではヒット作の続編が作られるのは自明当然必然

しかし・・・

あんなにキレイに終わってるんだから続きはいらない

そう思う私がおかしいのでしょうか?

同じ感覚を抱いた作品結構多いです。例えば

「ダーティーハリー」「マッドマックス」「男たちの挽歌」「スターウォーズ・ニューホープ」「ファースト・ガンダム」・・・等々多数

・・・私がおかしいんでしょうね。



先日(令和元年6月2日)NHKラジオでゴジラ特番やってました


ラジオチューナー付きICレコーダーに予約録音

実に濃い内容が収録されてました

樋口真嗣監督、獣神サンダーライガーさん始め筋金入りのG党トークは、この分野ではノンポリに近い私には正直ついて行けない部分もありましたが

熱意は伝わり楽しませて頂きました。

自分が拘りを抱く対象について惜しみなく他人にはついて行けないような愛情をぶちまける人を見るの大好きなので。


ライガーさん、粘土盛ったり削ったりして自分だけのゴジラ製作されているそうです。

正に拘りの一品ですよね。

私なんかがやったらゴジラとは似ても似つかない謎クリーチャーを爆誕させてしまう事でしょう。

オリジナル粘土細工にご満悦の猫着ぐるみ姉妹の姉。「おいしいのかな?」と思ってるデカ猫氏。背後から劇中のF86F並みに果敢な攻撃をかける玉猫どん。






このラジオ番組、個人的価値観で特筆すべき点は



宝田明様降臨!!



御年84歳!

バリバリ現役。

貴重なエピソードを肉声で拝聴できるとは望外の喜び

本当は特撮以外の東宝作品撮影時のお話も伺って永久保存版にすべき。

今のうちにそれをしておかなければ、日本映画史にとっての貴重な証言を失う事になると思うと、居ても立ってもいられない気分です(古い邦画ファンなら、この気持ち理解頂けるでしょう)



最後にゴジラ・ファンのマストブック紹介

レア・トラック満載、奇跡の証言集



今更何言ってるの?


そう思われるかも知れませんが


初代ゴジラ関係の資料ならこれ一冊でOK


・・・ま、ふつうの映画好きには、どうでも良いコンテンツかもしれませんが



出演者に比べ脚光を浴びる事の少ない助監督始め特撮関係スタッフの証言をよくこれだけ集めたな、と頭が下がります。



それ以外にも一般的には掘り下げ過ぎの情報満載(私は大喜び)



猫好きとして心掴まれたのはデジタル・リマスター制作時のエピソード

『音の修復をしていて、今まで聞こえなかった音がいくつか聞こえてきた。ひとつは「ネコの鳴き声」である。ラストシーン近くで、海に潜る尾形と芹沢を見送る恵美子の顔のアップのカットに、なぜか「ニャー」とネコの鳴き声が入っているのだ。埠頭に停めて船の撮影をし、そこにネコがいたのかもしれない』(別冊映画秘宝「初代ゴジラ研究読本」洋泉社120ページ)


そのネコ、自分が歴史的映画に声だけ出演をした事など勿論知る由もない訳ですが・・・その後どんな風にして生き死んでいったのか想像してしまいます。

確かに言える事

そのネコ、肉体は死すとも声を遺した


・・・ゴジラの話で始まったのに猫で終わる。


それが、このブログ。

























0 件のコメント:

コメントを投稿