めし
メシ喰うな!
メシ喰わせろ
こんな世界とは対極の映画の感想です
・・・まずINUとかザ・スターリンとかいう名前に反応する人いないですよね。
町田康さん芥川賞作家になったので、そっちでは知られてるかも。
個人的には映画「バーストシティ」の印象が強いです。
「めし」
1951年(昭和26年)公開
古典的名作(?)
原作は林芙美子さん
監修が川端康成!
監督は成瀬巳喜男さん
凄いメンツ
「こりゃ傑作になるだろ」
ハードル上がった状態で鑑賞した感想
古臭い
ハードルくぐっちゃった感じ?
原節子さんと上原謙さんの若夫婦が危機を迎えるが和解。
夫を支えるのが妻の幸せ(大意)
こんな内容の原さんのモノローグでハッピーエンド
・・・
この価値観が古臭い
ま、半世紀以上前の映画ですから仕方ない?
個人的にはズコーって感じでしたけど見所もありました(原作者が完結前に亡くなってるので、このラストは映画オリジナルなんですね)
見所1 風景
昭和20年代の中之島とか大阪城、大阪郊外住宅地(Wikiには帝塚山でロケしてる写真有り)の映像は貴重です。
個人的に古い町並み好きなので画面静止して見入ってしまいました。
原さんの実家最寄り駅は矢向(やこう)
神奈川県横浜市なんですね
横浜と言えば都会ってイメージですが真逆の景色。
実家の洋品店周りの撮影、どこでロケしたのかは分りませんが
今やほぼ消滅した風景だと思います。
見所2 原節子様
ご尊顔も立ち居振る舞いも眼福。
昭和20年代の大阪下町では完全に浮いてますけど
お米研ぐシーン見て思いました。
「これがギャップ萌えか!」
見所3 子猫
原・上原夫婦は猫飼ってるのですが(世話してるのは原さん。旦那さんは家事完全ノータッチ。そういう時代ですよね)
耳と尻尾だけが黒い白猫
子猫です
個人的に子猫より大猫が好きで子猫萌え感覚イマイチ分らなかったのですが
間違ってました
子猫も可愛い
・・・今更
出番は少ないのですが結構重要な役柄です。
上原さんと諍いして実家に戻る原さん(猫好きとしては猫の世話が気になりますが、ちゃんと原さんもそこは考えてて良かったです)
憎からず思ってた従兄に旅行に誘われたりして、危険な展開?
ここでぐらついた原さんの心をニュートラルにするのが旅館の(?)・・・従兄と二人で座敷で食事してる
猫
この猫見て原さん、ウチの子猫思い出して冷静になるんですね。セーフ。
夫婦崩壊の危機を救ったのは猫?
個人的に気になった出演者
行商のおばさん役(こういう存在も今はほぼ絶滅?)
浦辺粂子さん
片岡鶴太郎さんのモノマネを知ってる人も少なくなってきましたよね。
80歳代でもバラエティで活躍されてましたが、思いがけない亡くなり方されてショックでした(お湯を沸かそうとしてコンロの火が服に・・・)
上原さんの姪で物語を動かすきっかけ原因になるキャラ
島崎雪子さん
この作品内での立ち位置は「古い世代とは異なる価値観を持つ若者」
若夫婦家庭に家出して転がり込んできて上原さんと仲良くイチャイチャしたり、お米足りるかしら?とか原さんをヤキモキハラハラさせ
感情的になってるシーンで子猫を少し乱暴に扱うので私をハラハラさせました。
令和元年7月現在88歳でご存命のようです。
めっちゃ濃い顔の若者(え?と思った人も見たら納得)
大泉滉さん
80年代以降バラエティで活躍されていたようですが、私的には・・・
「サンダーバード」のブレインズ(吹き替え)
黒柳徹子さんのペネロープとのコンビは鉄板ですよね。
原節子さんの母親
杉村春子さん
杉村先生ですね。名優と言われていて確かにそうだとは思いますが・・・
個人的にちょっと苦手です。
しかし、そんな好き嫌い感情を超えた存在ではあると思います。
前述したハッピーエンドですが
『ただし、映画独自の結末には林文学のファンなどからは批判を受けることもあり、「この夫婦は別れるべきだった」、「林自身はそのような想定をしていた」などの意見がある』(Wikiから引用)
個人的には、結末自体はあれで良いとして、原さんのモノローグは要らなかったと思います。
夫婦と猫一匹、そして家族が増えるだろうなぁ
こんな風に登場人物たちの未来を考えてしまうって事は、結局この映画どこか私の琴線に触れてるんですね。
動かざる事山の如しのデカ猫氏好きだけど子猫も良いなぁと思う猫着ぐるみ姉妹の姉。巨大化中だが身軽でコークスクリュー決めるB-Kitty玉猫どん。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿