「しゅーまつ何すんねん?」
家で寝てますけど何か?
・・・
「週末」ではなく「終末」の話です。
『僕たちの終末』(ハルキ文庫)
この小説の感想。
作者は機本伸司さん
きもとしんじ
シンジくん?
・・・じゃなくて、この漢字で「きもと」は珍しいですね
何と小松左京賞受賞者!(『神様のパズル』)
難しいハードSF?
大丈夫マイフレンド!
・・・ネタ元分る人居ますか?
私のような完全文系にも分るように書いて下さってます。
あらすじは・・・
地球終わるらしいってよ
マジか?どうすんねん?
逃げるしかなくない?シェルターとかムリっぽいし
「逃げちゃダメだ」とは言わへんのか?
・・・
どこに逃げんねん?
宇宙
漠然としてんな。目的地は?
人類が居住可能な星が存在する確率が高く現実的に到達できる可能性が高い所を目指す。
ピンポイントちゃうんかい。見切り発車やんけ
じゃあ、このまま「地球オワタ。しゃーないな」で何もしないんですか?
そういう話です。
・・・
地球脱出?
問題山積
星の数ほど難題があります。宇宙だけに。
・・・
2050年設定ですが「ワープ」なんて実現してません。
船体やエンジンの構造
居住区の環境
水、酸素、食料
具体的に宇宙船をどうやって作るのか?
ここら辺ちゃんとしないとリアリティ・ゼロの絵空事になっちゃいますよね?
大丈夫マイフレンド
・・・専門用語羅列で難しい話にならない?
大丈夫マ・・・(しつこい)
専門家がシロウトに分かり易く説明する
専門家とシロウトのディスカッション
こんな形で、その難所はクリアされます。
地の文で長々説明するのではなく、基本的には「会話」読んでるうちに
「そうかぁ。なるヘソ」(令和元年最後の月に昭和表現使ってみる)
ちゃんと納得できるようになってます。
にしても、そこら辺ちゃんとしたら
膨大な情報量が必要
結果、文庫本で500ページ超え。
でも、スラスラ読めましたよ(これって実は小説家さんに対する最大の賛辞だと個人的には思ってます)
導き出される宇宙船内の環境は・・・
現実的にはああなるしかないんでしょうね。
ちょっと引っかかった点
恋愛パート
プリンちゃんみたいな子イナイヨー
ここは現実的ではありません!
「非モテのヒガミやな」
・・・
終末と言えば
某大予言って平成生まれの方々は知らなかったりするのでしょうか?
アレは結構ピンポイント(お届け月指定)でしたが(来なくて良かった)
現実的には、この小説もそうですが
ゆるやかに、しかし確実に来るんでしょうね・・・
読み終わって思った事
地球ってキセキの星
地球型生物が生存可能な条件を奇跡的な確率で満たしてるんですね
当り前だと思ってる環境がそうではない
改めて、それを痛感しました。
もう一つ思った事・・・
10年スパンで地球の終わりを告げられたとして自分ならどうする?
想定外の出来事ではありません。
ま、あるかもね。
理屈では、そう認識しますが・・・
そんな事言われてもリアリティを感じないだろうし
段々、現実的にヤバくなってきても
全てに於いて制約される環境の中で何十年も閉じ込められて過ごすのなんてムリムリ!
・・・まず、宇宙船に乗る事出来る側じゃありませんけど
「選ばれし者」しか乗れないのが現実。
全人類数十億のうち地球脱出できるのは精々数百人でしょう。
オマエは宇宙船乗れないから
でも、別にそれで良くない?
自分だけ取り残される訳じゃないし
で、冒頭のやりとり
「終末、どうする?」
家で寝てます。
「家族や友人と過ごすやろ」
ですね。
「独身やったら、恋人と・・・」
ですか?
「想定外やったみたいやな」
・・・
「終末」は、このメンツで迎えられたらイイなと思ってる猫着ぐるみ姉妹の姉。 |
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