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2020年1月14日火曜日

安部公房さん面白い?「方舟さくら丸」の感想。


アベさんの話



安倍首相ではなく

安部公房さん


有名な作家さんですよね?


私、最近まで作品読んだ事ありませんでしたけど。


個人的イメージは、まず・・・



「砂の女」


映画見ただけで原作は読んでません。世界数十カ国で翻訳されてるそうです。映画も名作の誉高いですよね。


映画の感想

岸田今日子さん

この方にも若い頃があったんだ(当り前)

怖いけど。


作品としては・・・


怖い。

閉鎖的共同体って怖い。

終り方も怖い。


怖い映画。

・・・

確かに名作だとは思いますけど。






安部公房という作家のイメージ



難しいブンガク作品書く大センセイ


そんな印象で敬遠してましたが・・・




先日たまたま、あらすじ知って興味抱いて読みました。



「方舟さくら丸」


初安部公房


面白かった。


・・・


核シェルターネタ



冷戦末期の日本で地下採石場跡の洞窟にシェルターを自作した男の話


この主人公キャラ立ちしてますけど、他の登場人物も個性的。

文章も読みやすいし会話もテンポよく展開に起伏もあり面白く読めました。


イメージ(勝手な先入観思い込み)と違いました。



シェルターの構造描写はリアルなようで細部は曖昧。


便器が重要な役割を果たします!


なんとコレが物語のターニング・ポイントもメイキングします!!


・・・


便器は外界と繋がっているのですが詳細は不明。


外と繋がってるのなら核シェルターとしては使えないと思いますけど。


結局このシェルター、終末妄想に取り付かれたシロウトの産物に過ぎないって事でしょうか。





主人公は自分のシェルターに勝手に他者が入り込んでるのでは?という疑念を抱きますが・・・


この作品が書かれた頃(1980年代)には想定されてなかった概念が生まれてますよね。


現実世界での物理的侵入ではなく・・・


Web上の侵入。


いわゆるハッキング。



私自身、疑心暗鬼状態だったりするのですが、それはともかく・・・


新しいテクノロジーの出現とは新たなトラブルの発生でもある(キリッ


・・・今、思いついた事ですが、ま、言わずもがなですよね。






無論、基本的にはテクノロジーの発達は素晴らしい事だと思いますが・・・



例えば、主人公は航空写真を立体メガネで眺めてバーチャル旅行するのが趣味ですが、これ今なら、もっとクオリティも自由度も高く体験できますよね。

主人公が今、この世界に存在するのなら

Googleのストリートビューに耽溺してるのは間違いありません。


・・・





ある時期から安部公房さん舞台演劇に興味を抱き自ら活動もされてたそうですが


この作品も、演劇っぽい。


限定された空間内(シェルター)での会話の応酬がメイン


実際、舞台化されたのかどうかは知りませんけど・・・


面白い題材だと思います。



個人的には一度読んだら終りではなく手元に置いて時々読み返してみたくなる作品です。



ラストは釈然としませんでしたが・・・




あの後どうなったのか?


それを想像してみるのも面白いです。







「方舟さくら丸」面白かったけど終り方はイマイチよく分らんと思ってる猫着ぐるみ姉妹の姉。
















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