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2019年6月17日月曜日

スティーブン・キングと映画「ミスト」ネタバレあり感想


スティーブン・キング



大好きな作家の一人です。



一時期ハマって手当たり次第読みまくりました。


その一つが・・・


「霧」


キング自身の作品集「骸骨乗組員」

カービー・マッコーリー編纂のホラーアンソロジー「闇の展覧会」

この両方に収録された中編(ラストがビミョーに違う)



舞台は現代のアメリカ。


謎の霧が発生。その中には人を襲う「何か」が居る。

スーパーマーケットに閉じ込められた人々。やがて、その「何か」がスーパーマーケット内に侵入してきて・・・


限定された閉鎖的空間内の物語

個人的に大好物です。

多彩な登場人物を描き分けて対立の構図を作り、状況を少しずつ変化させて盛り上げるキングの筆致は見事。

職人です。



この職人技を映画化したのが



「ミスト」


原作では匂わされていただけの「霧の発生原因」が「軍のヒミツ計画」のせいだと明確に描かれますが・・・

後は、ほぼ原作に忠実




スティーブン・キング原作映画の法則

これ有名ですよね?


原作に忠実に映画化すれば傑作、翻案すれば大惨事


「ミスト」も、この法則通りでした。



原作とはっきり異なる点が一つ




結末




以下ネタバレ



原作は「闇の展覧会」「骸骨乗組員」収録版どちらも

かすかな希望が見えて終わる。



映画は・・・


バッド・エンディング

原作と違ってイヤな終わり方

それは事前に知っていたので

5人居て弾4発

この状況でオチ読めましたけど・・・



激しく疑問なのですが



日本人のメンタリティでは「もう助からないのなら、いっそ・・・」

こんな発想もあるかな、と思いますが

欧米人も、そうなのでしょうか?

自分自身の事ならともかく

他人や自分の子供に手をかける

アメリカ人も、そんな考え方するんだ?

個人的には、それが驚きでした。


アマンダってキャラ(実質的ヒロイン)って・・・

何が何でも生き延びようと最後まで頑張る

そんなタイプじゃないんですか?(このキャラに限らず現代アメリカの若い女性って、そうなんじゃないの?という勝手なイメージに過ぎませんが)


あと、謎怪物

マーケット商品の日用品である程度対応できたんだから、軍隊出動すればクリアできるじゃん?

そう思いますよね?(私はそうです)

で、案の定そうでした。

そういう意味では、全くサプライズ・エンディングではありませんでした。

キング自身は映画版の結末を絶賛してるそうですが・・・

原作の方が現実的だな、と私は思います

でも、結末も原作通りだったら「ミスト」という映画は、ヒットしなかったかも知れませんね。

「結末は原作の方が良いかな」と思ってる猫着ぐるみ姉妹の姉。














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