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2019年1月13日日曜日

映画「恋する惑星」の感想。歌効果炸裂。ロケ地は「Dreams」?

「恋する惑星」が大好きです。



ウォン・カーウァイ監督の香港映画

最近、見直して、それを再確認しました。



この映画に強く惹かれる個人的要素、それは・・・

  1. 主演のフェイ・ウォン
  2. 音楽、特に「夢中人」という曲と、その使い方の巧さ

フェイ・ウォンに関しては・・・

まず、その肢体の素晴らしさ。

手足が長くスリムですが痩せすぎでもない絶妙な体型。

そして、しなやかな動き。

ベタな例えですけど・・・





それも子猫。


微妙な表情や演技、動作も魅力的なのですが、それらは言語化できませんし、するべきでもないと思います。

実際見てもらうのが一番。

敢えて言えば、これも猫の目が周りの明るさで大きさを変えるが如く変幻自在。


音楽について


歌手でもあるフェイ・ウォン自ら歌う「夢中人」の威力炸裂

オリジナルはアイルランドの「クランベリーズ」というバンドの

「Dreams」

そのカバーなんですね。

マジ神曲(・・・この曲の素晴らしさを表現する語彙力を持ち合わせていません)

オリジナルもカバーも甲乙付けがたく良いのですが、このアジア・テイストの映画に使うのであれば、フェイ・ウォンの声と、あのアレンジがベターだと思います。

前述しましたが、曲の使い方も秀逸。

良い意味でヤラレタ感。

鮮やかに一本とられて脱帽です。


ちなみにフェイ・ウォンは映画始まって40分後くらいになってから本格的に登場します。(その前にチラッと出てますけど)





ウォン・カーウァイ作品と言えば・・・



  1. 基本、香港映画見ないオシャレ系リア充イケてるOL様に好かれる
  2. コテコテの香港映画ファンに嫌われている

・・・ですよね?

私は類型1とは、まず交差する事のない別次元に住んでいる対極の存在です。

で、モロに類型2に属しています。

そんな私が本来、好きな映画として挙げるはずの無い作品なのですが・・・

あにはからんや

「恋する惑星大好き」

そう言わしめてしまうのです。


初見時(日本劇場公開時、今は無き、この作品の配給会社のオシャレな直営館(?)で場違い感発散させながら観ました)は、ひたすら

「フェイ・ウォン」
「夢中人」

この2大要素に圧倒されていたのですが、今回改めて見直してみて思いました。

「演出も良いよね」(・・・ちょ、何、世界的巨匠に対してこの上から目線)

ちなみに実はウォン・カーウァイ監督の作品では

「今すぐ抱きしめたい」と「天使の涙」も好きです。


ま、分かり易い趣味ですね。




「恋する惑星」の完成度アップの為に貢献した「クランベリーズ」の女性ヴォーカル

ドロレス・オリオーダンさん

2018年の1月15日に亡くなられていたんですね。

知りませんでした。

まだ、46歳の若さ。

ご冥福をお祈りし、感謝します。

「Dreams」という名曲がなければ、私が「恋する惑星」という映画に、これだけ強く心を掴まれる事は無かったでしょう。


勿論、映画は音楽も含めた総合芸術。

選曲したウォン・カーウァイ監督のセンスの勝利でもあります。「カリフォルニア・ドリーミング」のチョイスと使い方も良かった)




以下、蛇足(いや、このブログ自体がそうですけど)



「恋する惑星」を観て絶賛してる人の大半が思ってるけど、敢えて触れない様にしてる事(?)


「トニーレオンの白ブリーフってどうよ?」


あと、これは私だけなのかも知れませんが


ブリジット・リンがビミョー。


この方、中華圏では「美人の代名詞」みたいな女優さんなんですよね。

香港映画ファンとしては、勿論その名声は存知あげています。

作品としての評価も含めるのなら「北京オペラ・ブルース」が代表作でしょうか?

この映画で男装の麗人キャラを確立(?)それは「スウォーズ・マン」でも発揮されます。

文句なく美しかったと思います。


しかし・・・

「恋する惑星」でのブリジット様は

炎上モノの正直な個人的感想ですが・・・

ほぼ誰もここ見てないので安心して書けます。


女装したウォン・カーウァイ


・・・あの監督ってサングラスがトレード・マークですよね。

で、金髪のカツラかぶってコート着て口紅塗ったら・・・


「あれ?ブリジット・リンってあんなに背高かったっけ?」

「金城クンよりデカくない?」



身長には引っかかっても顔には誰も突っ込まず。

・・・そうなりませんか?

いや、私の目がどうかしてるだけですよね。





個人的にブリジット・リン様のベスト作品



「アマゾネス・コマンドー」



・・・この映画について

1980年代に「ピンク・フォース」という映画と二本撮りされた作品で「ピンク・フォース」は単なるC級怪作だけど「アマゾネス・コマンドー」は台湾の娯楽映画職人監督チューイェンピン(朱延平)の演出のおかげで手堅いB級アクションで面白かったし、ブリジット・リン凄く良かった。サリー・イップも。


こんな風に立て板に水(早口)で語る事ができるのは

日本中で私ただ一人でしょう。

ちなみに、ブリジット様はこの2本とジャッキー・チェンの某映画(監督は朱延平)を

「大嫌いな映画」


そう評価されていると、どこかで読んだ気がしますが(色々大人の事情があって出演させられたそうです)

作り手と観客の思いは往々にしてかみ合わないモノですよね・・・

ま、「アマゾネス・コマンドー」好きだっていうのは、世界中でマックス多く見積もっても3人位でしょうけど。




・・・「恋する惑星」という作品に話を戻すと


日本公開当時、作品に影響を受けて実生活にフィードバックさせる人が出現しました。

例えば


ロケ地に出かけて映画の中とのイメージの落差に驚く。

フェイ・ウォンと同じようなサングラスをかけて、あんな髪型と眉にして映画の中との(以下略)

掃除の時のゴム手袋の色はピンク。



きっと、DVDで「恋する惑星」に初めて出会う世代の中にも、少なからず同じ事する人が居るんじゃないかと思いますけど。

優れたサブカルって影響力強いインフルエンサーですよね。


掃除の前にゴム手着用する人。ゴム手の色は勿論ピンク。
好きな人の部屋に勝手に入って掃除しちゃダメですけど(犯罪)




模型飛行機使って「恋する惑星」の世界に浸るお方。














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