2019年
重要な意味のある年です。個人的に。
「ブレードランナー」
あの名作映画の設定年だから。
未来キター!
大好きです。この作品
いや、ぶっちゃけそんなに面白い映画だとは思いません。(え?)
突っ込み所も多いですし。
世に多い「ブレードランナーファン」に喧嘩売ってるようですが、そのつもりは全くありません。
「ブレードランナー愛」は誰よりも深いと自己評価しています。
上記個人的低評価部分を補って余りある強烈な魅力を感じているからです。
その強さは今、「余りある」が「海女リアル」と変換された事で感じた衝撃の比ではありません。
その魅力とは
- 景色と世界観
- プリス
1に関して
故 野田昌宏宇宙大元帥閣下の名言。
「SFはやっぱり絵だねぇ」
仰る通りです。至言です。
元々SF小説の挿絵についてのお言葉ですが、映像作品では尚更です。
全面的に同意します。
まず景色
2019年のロサンゼルスが舞台
高層建築立ち並ぶ、けばけばしいネオン瞬く夜の大都会
雨が降りしきり、路傍の排水溝から立ち上る水蒸気のスモーク
行き交う多国籍の群衆。
その人々、そして街の風景から濃く漂うのはアジア・テイスト。
例えば、夜の高層ビルの壁面一杯に映し出される広告は・・・
和服着た東洋系女性が微笑む「強力わかもと」
うどん屋台と店主の日本語
「2つで充分ですよ」
割り箸を割った後、こすり合わせるハリソン・フォード
・・・個人的には、「この景色だけで充分です」
ずっと見続けていたいくらいです。
そう思うのは私だけではありません。その証拠に
今や世界を席巻する日本のアニメや漫画に「ブレードランナーの景色」に強い影響を受けてる作品多いですね。
更に魅力的なポイントとして挙げられるのは「世界観」
良く指摘されてますが、映画「ブレードランナー」ってSFであると同時に
「古典的な探偵モノ」であり「ハードボイルド」でもあります。
どちらも私の大好物です。
「景色」と「世界観」という「枠組み」に圧倒的魅力があれば、物語や演出なんてどうでも良いです(それは言い過ぎ)
二つ目の魅力は
ダリル・ハンナ演じるレプリカント(要するにアンドロイド)です。
「ブレードランナー」を見た男性は
「プリス派」と「レイチェル派」に分かれますが(暴言)
・・・ちなみにレイチェルとはショーン・ヤング演じるレプリカントです。
私は圧倒的にプリス推しです。
日本には同じ趣味の方が多いらしく
今や世界を席巻する日本のアニメや漫画にも「プリス」に(以下略)
X JAPANのYOSHIKI様もプリスの仮装されてましたね。
ちなみに、プリスがハリソン・フォードと戦うシーンでのバク転は男性体操選手による吹き替えですが、体を後ろに反らしてブリッジして、そのまま後方回転する所はダリル・ハンナが実際に自分でやってるそうです。(別冊映画秘宝「ブレードランナー究極読本」洋泉社MOOK271,272ページ)
ハリソン・フォードとの対決シーンでのプリスのアクロバットは、この映画の突っ込み所の一つなんですけど。
せっかく優位に立ったのに、一度距離をとって連続バク転で再接近するから撃たれる。
このダリル・ハンナが優位に立ったシーンを見て男性観客の89%(推定)が
「ハリソン・フォード羨ましい」
そう内心思いますが、口に出したりブログに書いたりするのは勇者か単にイタい人です。
突っ込み所として
「ネクサス6って採算合わないだろ」
これも挙げられます。
ネクサス6とは、プリス、レイチェルなど、完成度が極めて高い人間型アンドロイドの事です。
まず、そんな存在自体にリアリティがないと言ってしまえば身も蓋も有りませんが・・・
ネクサス6って寿命4年っていう設定です。
ハイスペックのアンドロイドって絶対かかってるコストも高い訳で、4年じゃどんな使い方しても割に合わないと思うのですが。
まだ、他にも突っ込み所はありますが、そんなのは重箱の隅つつきです(断言)
あの世界観と景色があれば、いつまでも心地良くそれに浸っていられます。
あくまで私は。
正確に言えば映画「ブレードランナー」は2019年11月の物語です。
あと10ヶ月
残念ながら、ネクサス6みたいなアンドロイドどころか、それに近いモノすら実現できそうもありませんね。
現実世界ではレイチェル役の女優さんは色々大変みたいですが、私の中ではレイチェルはデッカード(ハリソン・フォードの役名)と共に映画「シャイニング」のフッテージ・フィルム風景の中、いずこへかと逃げ延びているのです。
彼女の寿命は4年ではなかった、という驚愕のご都合主義設定と共に。
あ、2049は見てません。
プリス出てないから。
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