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2018年12月29日土曜日

「風の谷のナウシカ」歌舞伎化


「風の谷のナウシカ」歌舞伎化



驚きました。

まず、よく宮崎駿さんが許可したな・・・と。

実写映画じゃなくて歌舞伎だからOKしたのでしょうか?

にしても

あの世界を歌舞伎で再現できるのでしょうか・・・

王蟲どうするんだろう?とか。


それに、私も含めて並々ならぬ思い入れを抱いてる人間が多い2D作品やキャラを3次元化するのってリスキーですよね?

「こんなの俺のナウシカじゃない」とか猛反発食らう可能性も。

「風の谷のナウシカ」という作品を成立させる重要な要素はナウシカというキャラクターな訳で、そこ失敗したら世界は成り立ちませんよね?




私、正直、歌舞伎って全く興味ありません。


だから、ナウシカ役の尾上菊之助さんという方も存知あげてなかったのですが(恥)

写真を拝見。

・・・綺麗なお顔立ちですが、俺のナウシカに成れるかどうかとは別ですよね(何、この上から目線)

どうなるのか楽しみ半分怖さ半分って感じです。

ま、原作とは別物って考えもありますけど。




アニメ版を何度も見て泣いてしまうのですが・・・(誰も聞きたくない告白。ま、誰も読んでないので問題なし)


友成純一という作家さんが「犬狼伝説」作画 藤原カムイ、原作 押井守(日本出版社)の解説で、アニメ「風の谷のナウシカ」について、こう評価していました。

「で、私はと言うと、宮崎駿の信じ難いまでに能天気で楽天的な世界観に開いた口が塞がらない思いをしつつ、その信じ難い平和な世界観を納得させてしまう力業に舌をまいた(黒澤明と呼ぶ由縁です)。あの呑ん気な世界に腹を立てつつ、「ナウシカ」を繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し見て、どれだけ感涙にむせんだか知れない」「犬狼伝説」(226ページ)


ま、言葉は過激ですけど言ってる内容自体には同意します。



具体的には、押井守さんが「アニメージュ増刊 風の谷のナウシカ GUIDE BOOK」(徳間書店)で、こう指摘されています。

「ナウシカが王蟲の暴走をくい止めようとするシーン。あそこは納得できません。主人公を問題に立ち向かわせるとき、主人公になにを語らせるのかという部分では、演出家は嘘をつけないんです。ではあの場合、ナウシカはなんといって王蟲にわびるのか、どう対応するのかというところで、ナウシカにはわびることばなんかあるはずはないんです。そんなことばで許してもらえる問題ではないのですから。だから、もうナウシカは王蟲におしつぶされて死ぬしかないはずなんです」(201ページ)

仰る通りだと思います。

理屈の上では。

しかし、そこに同時に存在する・・・

感情が理屈を優越してしまう演出の力

それに、やられて私も友成氏同様アニメ「ナウシカ」を見るたびにこみ上げる涙を止める事ができないのです。

歌舞伎版は果たして?



ナウシカと言えば、あの名台詞ですが、猫好きとしては・・・


何でも猫に引き寄せて考える猫着ぐるみ姉妹の姉。






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